事業報告書

2015年度 事業報告
(2015年4月1日〜2016年3月31日)


[T]事業の概要
 当協会は、推進工法、推進工事に関する調査・研究を行い、推進施工技術の向上と推進技術者の育成を図るため、定款に定める各事業を実施した。

T.総会
 第28回定時社員総会は2015年5月12日、ルポール麹町において開催された。正会員71名に対して54名(委任状出席23
名含む)が出席し、定足数に達して有効に成立した。
  議案 2014年度事業報告および決算に関する件
      役員選任に関する件

       について審議し、異議なく承認された。

         また、先の理事会で承認された2015年度事業計画および収支予算について報告された。

第28回 定時社員総会
U.理事会
 第1回 2015年4月24日開催
      会員の入退会、第28回定時社員総会提出議案を審議し、異議なく承認された。また、第26回黒瀬賞表彰につい
      ての報告を受けた。
 第2回 2015年5月12日開催
      代表理事、業務執行理事の選任について審議し、議決した。

 第3回 2016年3月4日開催
      会員の入退会、第29回定時社員総会提出議案、2016年度事業計画(案)および事業予算(案)の議案を審議
      し、異議なく承認された。また、会長(代表理事)、副会長並びに専務理事(業務執行理事)よりの職務の執行状
      況、第27回黒瀬賞受賞候補者について報告を受けた。

V.企画運営委員会
 企画運営委員会は、第1回および第3回の上記理事会に先立ち開催され、理事会に諮る議案等について審議した。
W.調査・研究事業
 技術委員会は、大中口径部会、小口径部会、低耐荷力部会、立坑部会、応用部会、損料部会、講座部会、契約適正化部会、改築推進部会、鋼製管推進部会の10部会で構成され、推進工法に係わる技術的諸課題への対応を検討した。

 技術委員会は年1回、各部会は延べ年間20回開催された。
 各部会における2015年度の活動状況は次の通りである。
1. 大中口径部会は、「推進工法用設計積算要領:超大口径管推進工法編(土圧式)」の新規策定に向けた作業を前年度に引き続き検討審議し、2016年4月に発刊した。
2. 小口径部会は、「推進工法用設計積算要領:小口径管推進工法編」(2016年版)の改訂事項を審議し、2016年4月に発刊した。
3. 鋼製管推進部会は、「推進工法用設計積算要領:鋼製さや管推進工法編」(2016年版)の改訂事項を審議し、2016年5月に発刊した。
4. 低耐荷力部会は、「推進工法用設計積算要領:低耐荷力管推進工法編」2016年版)の改訂事項を審議し、2016年5月に発刊した。
5. 応用部会は、「推進工法要設計積算要領:応用編」(2013年版)の適用状況を確認した。
6. 改築推進部会は、「推進工法設計積算要領:改築推進工法編」(2013年度版)の適用状況を確認した。
7. 立坑部会は、「推進工法体系」(2013年度版)との整合性について精査し、次期改訂に向けた検討を行った。
8. 損料部会は、「推進工事用機械器具等損料参考資料」(2015年度版)を発刊するとともに、「同」(2016年度版)発刊に向け検討審議した。
9. 講座部会は、「推進工法体系(3分冊)」(2013年版)を用い、全国5会場で「推進工法講座講習会」を実施した。また、2016年版の改訂審議を行い、2016年4月に発刊した
10. 契約適正化部会は、「推進工事における労働災害の実態」および「推進工事技士更新講習会資料」の内容を改訂し、全国5会場での推進工事技士更新講習会を実施した。また、「推進工事技術者のための設計変更対応マニュアル」を新規策定し、2015年8月に発刊した。

 また、技術委員および部会員は、当協会主催の各種講習会の講師を務めたほか、(公社)日本下水道協会が開催する講習会、日本下水道事業団が実施する研修事業等において講師を務めた。
      
 安全対策委員会並びに安全部会は、正会員が2014年度において施工に携わった推進工事を対象に、労働災害調査を実施し、その結果を解析し、労働災害防止のための留意事項を取り纏め、報告書を作成した。
 安全パトロールを実施し、推進工事における安全確保のための運動を推進した。

X.広報事業

   広報委員会は、各地区担当事務所の協力の下、推進工法講座講習会、技術講習会を企画した。また、本協会機
       関誌「月刊推進技術」の監修、配布を行うとともに、推進工法技術の普及、啓蒙のための各種事業を実施した。


1. 本協会機関誌「月刊推進技術」を、発行者である鰍kSプランニングの編集業務を支援するとともに、編集委員会に主体的に参画し、年12回発刊した。機関誌監修のため、監修委員会を年4回開催した。
2. 日本下水道事業団研修センター、(公社)日本下水道協会などが主催する技術講習会へ講師を派遣し、推進工法の普及、啓蒙に努めた。
3. 推進工法講座講習会を、2015年5月11日から5月29日の間、東京、大阪、名古屋、福岡および宇多津の5会場で開催した。受講者は207名(前年比4.5%減)であった。会場毎の受講者数は次のとおりであった。
会 場 東京 大阪 名古屋 福岡 宇多津
開催日 5.11 5.15 5.22 5.26 5.29  
受講者 47 40 22 79 19 207
講義内容 (第1講義)大中口径管推進工法 
(第2講義)小口径管推進工法 (第3講義)推進工法の計画設計と施工管理 
(第4講義)関連基礎知識     (第5講義)計算事例                (第6講義)関連法令

4. 技術講習会を、2015年10月27日から2015年12月1日の間、全国9会場で開催した。受講者は380名(前年比11.4%増)であった。会場毎の受講者数は次のとおり。
会  場 東京 北陸 中国 四国 関西 中部 九州 東北 北海道
開 催 日 10.27 10.30 11.6 11.10 11.13 11.17 11.20 11.25 12.1  
受 講 者 78 17 30 37 66 37 48 36 31 380
講義内容  講 演  下水道事業における推進工法の現状と課題
(第1講義)下水道管路再構築・改築更新への事業課題
(第2講義)礫・粗石(巨石)層への推進工法適用の留意点
(第3講義)推進工事にまつわる施工トラブルの実態と事前対策

5. 推進工法入門講習会を、発注機関である自治体や設計コンサルタントの若手初心者を対象に、推進工法に関する基礎的な知識を取得を目的に、2015年6月から8月に3回開催した。受講者の合計は28名であった。
  
6. 2015年7月28日から31日の間、東京ビックサイトで開催された「下水道展 '15東京」に協賛し、出展した。
本年度の出展では、当協会発刊の各種技術図書を展示するほか、技術相談室を設置し事業活動のPRを行った。また、我が国での推進工法発祥黎明期に広く使用された「シップジャッキ」の実機を展示し、多くの関係者の関心を引いた。なお、下水道展会場への入場者総数は92,291名であった。

Y.図書発刊事業
 技術委員会および各部会での調査・研究の成果を取りまとめ、2015年度は以下の図書を発刊した。

     ・推進工事用機械器具等損料参考資料(2015年度版)
     ・推進工事技術者のための設計変更対応マニュアル

Z.資格審査事業
 推進工事技士試験等委員会は、年5回開催し、2015年度推進工事技士試験を企画立案し、その結果を審査した。
  2015年7月12日に学科試験、10月11日に実地試験を札幌、東京、名古屋、大阪、福岡、那覇の6会場で実施した。学科試験には、405名(前年比7.3%減)が受験し、233名が合格した。合格率は57.5%であった。実地試験には、学科免除者を含めて272名(前年比4.2%減)が受験し、180名が合格した。実地試験の合格率は66.2%であった。全体として学科免除者を含む実総受験者は454名(前年比6.4%減)であり、全体合格率は39.6%となった。
  会場別受験者と合格者の状況は次のとおり。

会 場 札 幌 東 京 名古屋 大 阪 福 岡 那 覇
学科試験
申込者 2 92
89 96 150 1 430
受験者 2 84 83 92 143 1 405
合格者 2 64 38 50 78 1 233
合格率 100.0% 76.2% 45.8% 54.3% 54.5% 100.0% 57.5%
実地試験
申込者 2 67 49 64 103 1 286
受験者 2 66 49 61 93 1 272
合格者 2 51 22 45 59 1 180
合格率 100.0% 77.3% 44.9% 73.8% 63.4% 100.0% 66.2%

 2011年度推進工事技士登録者を対象とし、登録更新に必要な更新講習会を2015年8月30日から10月25日の間、札幌、東京、名古屋、大阪、福岡の5会場で実施し、1,855名が受講し、終了証を授与した。

  会場別受講者の状況は次のとおり。

会 場 札幌 東京 名古屋 大阪 福岡
開催日 10.4 10.18 8.30 9.6 10.25 9.27   
受講者 60 562 273 426 163 371 1,855
講義内容 第1講義 推進工事の技術的事項について
第2講義 推進工事の安全対策について
 
また、2016年4月1日現在における推進工事技士登録者数は、次のとおりである。

2016年4月1日現在の推進工事技士登録者数
年  度   2012年 2013年 2014年 2015年 2016年 合 計
試験合格者 (新規) 292 238 228 225 180
更新講習修了者 (更新) 1,540 1,398 1,948 2,298 1,855
    1,832 1,636 2,171 2,523 2,035 10,197

[.黒瀬記念基金事業
 
第26回 黒瀬賞 受賞者
 第26回黒瀬賞について、候補者を公募し、施工部門2件、調査設計部門1件、技術開発部門2件、優秀論文2件、計7件を選考し、表彰した。

 受賞者は次のとおりである。

推進工法の普及に功績
   (普及部門工事施工)
         小野塚 良明  (株式会社 福田組 東京本店 土木部 技術部課長)
         林    茂郎  (株式会社 鴻池組 東京支店 
                            東電上北沢推進工事事務所 現場代理人)
    (設計部門部門)
         渡辺 安彦    (守口市 下水道部長)
    (技術開発部門)
         秋葉 利康    (三和機材株式会社 技術本部 テクニカルアドバイザー)
         蒲田  洋     (株式会社 推研 取締役会長)
優秀論文
 「月刊推進技術」月号掲載
  投稿 可能性に挑戦するアルティミット工法
      −JR北陸本線を横断する長距離・急曲線推進の施工−

      飛島・加賀・酒井特定建設工事共同企業体
             金沢浅野推進作業所       所長           榎園 庄一郎
     機動建設工業株式会社 北陸営業所   工事課課長補佐  伊原 新平
 「月刊推進技術」3月号掲載
  
特集 岩盤・巨石・玉石地盤推進技術の現状と設計上の留意点と
                岩盤と巨石・玉石混じり地盤に適用する掘進機
       株式会社イセキ開発工機            技術部部長       楮山  誠
\.国際交流事業
 下水道展での当協会ブースにおいて、台湾、韓国など諸外国の来訪者から推進工法に関する広範な質問に答えることを通じ、技術情報交換を行った。また、国際協力機構(JICA)が実施する諸外国対象の事情調査案件を担当する国内設計コンサルタントからの技術相談に応じることを通じ、海外における日本推進工法の進展動向を探った。
 
[U]会員の状況
2015年3月31日 期中増 期中減 2016年3月31日
70 70
42 42
65 64


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